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ものづくりが好きな塾講師のブログ

GW

5/1

起きて、居間へ向かうと、ここへ来て一度も会っていなかったおばあさんがまだ家にいたので、外でお話をした。今日も淡路島は晴れている。鳥取のお姉さんが帰ってきて、カーテンをあけて日の光を部屋に入れていた時、お母さんがカーテンを閉めたそうだ。そしたらお姉さんは怒って、せっかく晴れてるのに!(鳥取はあまり晴れないから。)と言ったことがあるという話をしてくれた。

両親を迎えにホテルまで向かう。何度ホテルへ行けばいいのかと思ってしまう。(この後、二回も再び出向くことになるのだが。)ホテルの入り口へ車をつけると、両親が立っており、車に乗り込んだ。花さじきへ向かう。私以外特に行きたそうにしていなかったが私が運転しているので、そして私が行きたいので向かった。

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花さじきは好きだ。この日はもやがややかかっていて、橋も神戸も見えにくくはあったが、晴れていて気持ちがいい。父親はいつのまにかソフトクリームを買って食べていた。記念撮影をして少し歩く。どんぐりのような体をした蜂がうろうろしていた。昼寝をしている猫を撮ってから車へ戻る。父親に運転を交代してもらった。東浦から高速に乗り、鳴門まで走らせる。平日だから渋滞もなく快適だった。鳴門海峡を渡り、両親が希望した大塚国際美術館へ向かった。

大きな入り口から長いエスカレータに乗る。顔を撮影し、似た絵画を探してくれるロボットがいた。私も母親も同じ顔をしているので同じ人が出るだろうと同居人が言う。全くその通りだった。ちなみに似ているといわれた絵画はマネのフォリー・ベルジェールのバーの女性。似てないし。

目の前の部屋に入るとすごかった。

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これは入り口の上の階から撮影したものだが、ダイナミックな再現に圧倒された。陶板の複製画しかないような巨大美術館なのだが、なるほど、これは面白い。焼付けの雰囲気も良いし、気持ちのよいダイナミックさが随所にほどこされていた。焼付けのため、触っても、撮影しても良いとのことで他とは違う美術館のようだった。入館料はやや高いと感じたけれども。しかし、この後、お腹が空いたと行って館内の食堂を利用したが、ほどほどに安い値段で食べられたし、すごく広い。見るには一日かかるのではないかと思わされた。母親が見たがっていた印象派ロココ時代のものをざっくり見て出た。

運転を交代し、鳴門大橋を渡って島へ戻った。人形浄瑠璃が見られる道の駅へ行ったものの、ここには既にないとのことだった。5年前のるるぶを宛てにしたのが間違いだったようだった。急いで福良へ行く。コンビニでオロナインを買いたいと父親が言っていたが、オロナインは売っていなかった。コンビニの隣の人形浄瑠璃館へ入る。変わった見た目の建物であったが、中は至って和風だった。上映があると言うので会場に入ると、人形を持たせてくれ、記念撮影をさせてくれた。ほう、なるほど、腕は手はこう動かすのかと体験させてくれた。上映が始まる。日高川を渡りたい清姫と渡し舟のおっさんのやりとりであった。これは眠くなりそうだと思ったが、人形一つ一つの動きや小道具の使い方を見ていたらこれはなかなか面白いと思った。最後は謎な舞台紹介のようなものがあって終わった。そそくさと車に乗り込んだ。伊毘港へ急いで車を走らせる。着いてみれば船の出る20分前で、全く急ぐ必要はなかった。港から海を撮影していると、ヘリオスが帰ってきた。

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なんだかちょっとかっこいい。客を降ろしたヘリオスに四人で乗り込んだ。小さな子を抱えた夫婦も乗り込んだ。この後、この奥さん半泣きで渦潮を恐れていた。

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あっという間に鳴門大橋まで出た。渦潮はいたるところに出没している。同居人が潮の満ち干きの時刻を調べてくれていたため、いい時間帯にこれた。(普段はぼうっとしている同居人が、この旅行ではすごく色々と調べてくれたことに感謝している。)

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手前の瀬戸内海側の海は荒れ狂っているというのに、奥の太平洋側の海はとても穏やかでしかも水面が高い。この不思議な現象に同居人と何故だろうと話し合った。30分の乗船だったが、漁船のような小さな船で連れて行ってくれたことで、渦潮を体感したように思えた。船の揺れは激しく、波も少し浴びるし、でもこれはとても興奮した。適当な観光船でいいやと思っていたが、親父がヘリオスを調べて見つけてきてくれてよかった。でもこの親父が一番揺れに参ったのか、運転を交代するともなんとも言わずに黙って後部座席に乗り込んだ。同居人の両親が予約してくれた高級旅館へと車を走らせた。

部屋に入る。同居人と広々とした和室の二人部屋だ。眼前には鳴門大橋がよく見えた。一時間ほどぼうっと二人でしていた。御飯の時間になって、御飯用の部屋へ向かう。両親は相変わらず遅刻気味だ。四人で乾杯をし、記念撮影をしてもらう。まだ出てくるのかと思うほど大量の料理が出てきた。鯛の活け造りでは、私が刺身を取った途端にえらい跳ねて、醤油を同居人のズボンに飛ばしてしまい、必死に染み抜きをした。淡路ビーフも新たまねぎもどれも美味しいのだけれど大量な料理に途中でギブアップをしてしまった。私も両親も、抹茶は好きだが抹茶アイスのように味にしたものを好かんと言ったことにたいして、同居人は笑っていた。

部屋に戻る。大浴場へ行くのも面倒で、部屋の風呂につかった。母親に倣ってボディソープで洗濯もした。ひどく疲れていた。けれど、大きな部屋の真ん中にぽつんと置かれた布団に入ってもなかなか眠れない。12時を過ぎても眠れない。何時に寝たのだろうか。でも、5時前には目が覚めてしまっていた。

 

5/2

ぼうっとしたまま朝食の会場へ向かう。海の見える良い席だった。食材がおいしいのだろう、芋虫さんが皿の上にいた。皿を変えてくれるよう父親は旅館の人に頼んでいたが、私はあんまり気にならなかった。しらすの中に混じった小魚を探したりとあんまり食事には集中していなかったので、何が出てきたか忘れてしまった。

あまりに眠たかったので父親に運転をさせる。渦潮の見える道の駅へ行った。これは私の希望だった。昨日とは打って変わって、太平洋側の海が激しく、瀬戸内海側の海面が高かった。海の表情がまるで違った。渦潮を見ていても飽きない。ずっとこうしていられるような気がした。お土産を買う。同居人の実家へはジャムを買った。父親に運転してもらい、夢舞台まで戻った。ホテル前のバス停で両親が降りる。運転席に乗り込んで同居人の実家まで帰った。最初は居間でごろごろしていたが、あまりにも眠く、パジャマに着替えて三時間ほど昼寝をした。夕方になって、同居人が珍しくハンドルを握り、のじまスコーラまで連れて行ってくれた。

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私はこの赤い屋根が好きで、のじまスコーラはよく来ている場所のひとつ。一階のカフェに初めて入った。値段はわりと安いと思う。チーズケーキを頼んだ。同居人はチョコタルトを頼んでいた。

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チョコの上にたまねぎが乗っていてぎょっとした。でもすごく甘くて美味しいたまねぎだった。なるほど、たまねぎはデザートにも使われるのか。

三階は改装中だった。二階にもいつか行ってみたいねと言った。一階で同居人がパンをたくさん買って満足げだった。アルパカ達を少しの間観察して、家に戻った。おばあさんがいたので、おじいさんの墓参りをしたいと告げるとお花を用意してくれた。歩いてお墓へ向かった。途中道を迷う。なんとかお墓にたどり着いた。古いお墓だった。震災前からあったようだった。めいいっぱい掃除をした。ピカピカにしてあげようと思った。私はほとんど墓参りというものをしたことがなかったので、よくわからなかったが、近くの水道でバケツに水を汲んできてくれた同居人に少し教わって掃除をした。墓石に彫られた漢字は、ぐっと力を入れて払う場所ほど深く掘られていて、コケが生えていた。そこを集中的に掃除した。裏にはひいおじいさんの名前が彫られていて、その珍しい名前にびっくりした。一時間くらいいただろうか、可能な限りきれいにして、墓場の上まで行って海を見て帰った。

お母さんの御飯を食べに店へ向かう。もう疲れていたので、歩いて店へ行くことにした。2キロ弱あるのでゆっくりと歩く。震災前に住んでいた場所や、お店の集まっている町の中心地、出身小学校を教えてくれた。ここら辺一帯は震災で広範囲を区画整理した場所なので建物は比較的新しいものが多い。お墓も平成7年1月17日と刻まれたものを多く見た。おじいさんもその一人だった。こんなに穏やかな場所がそんなことになるなんてピンとこなかった。私はお姉さんの部屋で偶然、お姉さんがかつて書いた作文を見つけてしまった。中学生の時の作文のようだった。震災についての事がびっしりとマスに埋められていた。こうゆうの、勝手に読んでしまうのはいけないと思いつつも目が離せなくて、一人でこっそり読んだ。淡路島には何の縁もない私も、小学一年生の冬、ニュースで見た被災地、あれは今思えば三ノ宮だと思うのだけれど、その映像の前で立ち止まって動けなくなり、穴があくんじゃないかと思うほどブラウン管を見つめていた。もう20年経つ。そんなことを少し思い返した。

店に着いてごはんを食べる。お母さんの料理が好きで、毎日毎日食べても飽きない。とっても美味しい。この日はお好み焼きだった。美味しい。でも米とは一緒に食わないみたいな話をした。

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