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ものづくりが好きな塾講師のブログ

二十歳前後の頃
好きなものは持たないとするのが高尚であると思い込んでいた。きっかけは忘れてしまったがそう思っていた。
好きなものを持つとそこへはまり込んで、好きなものから派生する世界しか知れなくなる。であるからして、見る目が広がらなくなるから、好きなものは持たないとしていた。
好きな作家も、好きな音楽も作らず、人すら好んではならないような気がしていた。

今ではそんな事なぞどうでもよくなって、
むしろ嫌いなものや興味のないものに囲まれる暮らしを恨み、好きなものに囲まれる暮らしの方が幸せと感じるようになった。
なので若さ故の馬鹿馬鹿しい戯言だと思っている。

今思えばあの頃の方が好きな作家や音楽があったように思う。
それを認めてしまえば、一つのステータスとして出来上がってしまい、他人からステレオタイプで捉えられる人間になりたくなかったのだろう。それをただただ恐る弱い奴だったようにも思える。

なんだかそんなことを本を読んでいて思い出した。変わらないと思っていた私自身は多分少し変わったのだろう。
それは成長とか大人になったとか、そうゆうのではなくて
かと言って純を欠けたようになったともまた違って
時間を失ったのだと思う。