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ippuku

ものづくりが好きな塾講師のブログ

美大の先生が亡くなった。
急な報せだった。
公表される数日前、研究室から連絡を貰ってこっそり教えてもらった。
びっくりした。
冬休みに入る前まで普通に話していたから。


働きながら美大に通って
私はどんどんやる気を無くしていた。
何かを作りたいという情熱はほとんどすっからかんで、何かと言えば仕事、仕事と言って逃げ回っている状況だった。先生達も私のそんな言動に嫌気がさしているのは知っていたし、私も嫌気がさしていた。

そんな中でもその先生だけは全く態度が違った。一学部生の私の名前を覚えてくれ、いつも仕事の心配をしてくれ、子ども達と接するようなアートがしたいとか適当なことを言っていた私に、展示できる小学校を探そうかと言ってくれ、腰を痛めた時には心配してくれた。

私はこの先生に対してだけは本当に会うたびに申し訳なく思っていて、そして、本当にありがたかった。声をかけていただけることが嬉しかった。

2014/12/11の後期制作の講評の日、立ちっぱなしで講評を受ける私に、先生が椅子を勧めてくれた。腰は大丈夫なの?と私の腰をさすって「私も最近、首とか背中辺りが痛いのよね」と言って、隣に椅子を持ってきて腰をかけていた。二人で隅っこに座って講評を聞いていた。この時は先生にまたもや気を遣わせてしまって申し訳ないなあと思い、その後の会場を移動した後は立って講評を聞いていた。

亡くなったのはそれから一月も経ってない日だった。もっと先生に一緒に椅子使っちゃいましょうよとか言えばよかったとかそんなことをぐるぐる考えても遅くって、

でもまさかそれほど体調を悪くされていたとは思わなくって

話すようになって未だ一年くらいでしかなかったけれど

唯一今の大学でいつも優しく声をかけてくれた先生が亡くなって

悲しい。


御冥福をお祈りします。