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ものづくりが好きな塾講師のブログ

8月11日の朝、6時ごろに起きて名古屋行きの新幹線に飛び乗った。自由席に座ろうと席を探していたところ、三人席の真ん中に少年が一人座っていた。奥の窓側の席には非常にたくさんの荷物を積み上げていた。隣に腰掛ける。塾のカリキュラムを作る。せっせと書く。しかし眠くなってきた。少年は音楽を聴いてノリノリで駅弁をつついている。最近の小学生は音楽プレーヤーを持つのだなあと思う。確かに塾でもたまに見かける。親はなんて言っているのだろうとかそんなことばかりが頭を過ぎる。少年に話しかける。小学六年生だという。明らかにサッカーをする服装をしており、荷物にもサッカーボールのケースらしきものが覗いていたので、遠征にでも行くのかと訊くと、名古屋のおばあちゃんの家へ一人で向かってるという。逞しいなあ。夏休みの宿題は終えたのかと訊くと、全て終えたと言っていてとても偉い。名古屋で降りる際に、彼の鞄についた名札を見て、キラキラネームで絶句した。

笠寺駅で後輩と待ち合わせをするつもりが、東海道線が遅れていて各停の電車が30分は来ないという状況になっており、急遽金山駅で落ち合うことに。北口なのか南口なのか連絡が行き違う中、やっと合流。後輩の車に乗ろうとすると、助手席は乗ったらあかんと言われる。旅の始まりから非常に不快である。

伊勢へ向かう。道路は所々混んでいて、マニュアル車は大変そうである。そして、車のシートが非常に暑い。汗だらだらである。空は快晴。台風一過で気持ちよい。ナガスパを尻目に四日市へと向かっていく。工場地帯が見えてくる。夜になるとこの景色がガラリと変わるのだから凄い。半年前に工場の夜景を撮りに行ったことが思い出される。

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四日市を通り過ぎると途端に田舎である。津市に入る。後輩達とのLINEのグループで連絡を取り合う。京都の南から後輩二人を乗せた車が近くにいるとのことで、市役所で待ち合わせる。全く会えない。県庁にいるとか言っている。アホめ。スマホの力がないと絶対に会えないような裏道にて合流。そのままご飯へ行こうと言っていたのだが、伊勢在住の後輩の提言により、伊勢までそのまま向かうこととする。二台の車で追い越したり追い越されたりを繰り返し、カーナビの精度の差に驚かされながらも、2007年製のナビの方が去年のナビより何故だか優秀で伊勢在住の後輩宅へ。五人でやっと会い、一台の車を置き、もう一台の車に荷物を載せ変えて、再び二台で出発。近所のお店に入り、多分それは中華料理屋で、四人でご飯。伊勢在住君は既に食べてしまったそうで、それは当たり前でこの時点で夕方の4時だが5時であった。

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数キロ離れた先の海へと向かう。運転は私がした気がする。堤防に車を寄せられずに邪魔な止め方をしてしまった。伊勢在住君がミットとボールを取り出し、他の後輩達とキャッチボールをし始める。台風で特別警報の出ていた次の日だった故か浜辺はとてもきれいとは言えなかった。こんな中でキャッチボールをするのもすごいと思った。私はパシャパシャとD40で写真を撮るばかりである。

せっかく伊勢に来たというのに、おかげ横丁に行く勇気もなく、それはお盆で混んでいるからであり、では、半分の月がのぼる空の舞台となった砲台山へ行こうとなり、向かった。住宅地に取り囲まれた山をぐるぐると回るも一向に見つからず、遂に諦め、松阪へと向かう。

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日はあっという間に傾いていく。非情だなと思う。8時ごろ、松阪在住の後輩宅へ着くも彼は出てこず、予め会う約束をしていた彼女様と初対面。とてもテンションが高くなんだか理解できないまま集合写真を撮り、松阪在住君を拾って出発。そのまま滋賀の草津へと向かう。マニュアル車は高速道路で行くと言うが、私の運転する車側では下道で行こうとの結論に達していたため、軽自動車で鈴鹿峠を越えることとなる。ノンストップで走り続け草津在住の後輩宅へ着く。何故だかマニュアル車より早く着く。いつもの溜まり場である広い駐車場の場所へ行く。百均へ入るとマニュアル車組がおり、やっとのことで合流。松阪ぶりである。車二台でやっと七人が集まった。運転手を先に決め、あとはグッパーで分かれて乗車を繰り返した。初めは多賀SAで待ち合わせである。後輩達が肉を食い始め、お腹いっぱいの私からすると、とても胃の辛い光景であった。再びグッパーで分かれる。私はこの七人の旅行が決まり、二台の車で行くことが決定した当初からぜひしたいことがあったのだが、初日の夜に叶うことができた。5,6年前にいつも一緒に遊んでいた後輩達と四人で車に乗ること。たかがそれだけかもしれないのだけれど、5年近くできないままでいたからこれを望んでいた。グッパーで分かれて、その四人になって嬉しかった。懐かしかった。その面子のまま岐阜羽島へ向かう。ビジネスホテルを予約しているが着くのは二時頃になる。私はもう既にかなり眠く、くらくらしていた。記憶もぼんやりだ。コンビニに寄りたいとぶつくさ言い、朝ごはんをせっせと買い占めていたところ、もう一台の車もやってきて、何故ここにいることがばれてしまったのだろうと思っていたらいつの間にか後輩達が連絡を取り合っていたみたいだった。ホテルに着く。七人中紅一点なので一人でシングルである。他はツイン。どんな3組に分かれるのかと思いきや、適当に分かれていったようだった。一部屋に集まり、朝の何時に集合かを決める。後輩へのプレゼントを投げて渡し、自室に戻る。眠くて仕方がなかった。シャワーは明日でいいやと決め込み、三時前に就寝。一人部屋ってとても気楽だ。

七時半頃に目覚め、LINEグループの投稿を見ると、パンツを忘れた後輩が二人もいて、しかも夜中に買いにでかけたとかで、皆遅くまで起きていたようだった。シャワーを浴び、テレビを見ながら朝食をとり、ヨーグルトまできちんと食べた。一服とトイレを済ませ、待ち合わせの8時45分に遅れること10分後、後輩達の部屋へ。案の定全員集まっているわけはなく、ご飯を食べている後輩達。二人に車をとってきてもらい、荷物を詰め込む。小雨である。運転係りに申し出て、出発。ひるがの高原SAで待ち合わせる。

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日本で一番標高の高いSAとあって涼しかった。雨も止んで、山に霧が横たわっている。後輩達と写真を撮り合う。またグッパーをして分かれて乗車。運転をいつしたかはあまり覚えてない。そのまま大鍾乳洞へ。鍾乳洞へ行く際に博物館を歩かされた。いや、もしかしたら入らなくてもよかったのかもしれない。そのまま鍾乳洞へ。

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実はこの旅のメインの行き先だった。変に色がついた光でライトアップされている。D40には厳しい環境である。手振れ補正がないので、三脚を担いで参戦。この洞窟、まあそこそこ面白かったのだが、そんなに満足がいくわけではなく、でもこれでよかったと思う。鍾乳洞へ行こうぜと言い出したのは私だけれど、ただただ行き先が欲しかっただけで、旅行ができればよかったのだ。そんなことを後輩に話しながら先へ進む。結構のぼりが多く、天井から滴る水から必死にカメラを守る。狭い通路もありながら三脚を抱えて先へ先へ。

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洞窟の出口にはドデカイ一物が祭られており、そこで鐘をならす。鍾乳洞から出ると途端にカメラが曇った。それだけ寒かったのだ。外はわずかに雨が降っている。階段を下っていく。駐車場へ戻る道である。カメラで撮影をしながら行くので皆なかなか進まない。途中のお店でイワナだかなんだかが串刺しにされてあぶられており、空腹に耐えかねて後輩と私は二人でそれを食べ始める。その店のテーブルにはソフトクリームがあたかも地面に落ちたかのようなロウの置物があって、他の後輩達はそれでひとしきり遊んでいた。魚を食べ終わると駐車場までくだり、付近の二軒の御飯屋を覗く。奥の一軒に入り、二手に分かれて御飯。既に昼の三時である。うどんを食べた気がする。隣の後輩は一人飛騨牛を食べていた。その後輩の目の前に座る後輩がずっと羨ましそうに眺めていた。はしたないと思った。トイレを済まし、白川郷へ向かうことになる。私は運転席に乗り込み、前のマニュアル車についていった。しかし、あっという間にはぐれてしまう。まあそんなものである。飛騨トンネルは11キロ近くあり、運転が苦痛だった。ずっとずっと閉じ込められているような気分になる。やっと抜けると白川郷だった。先のマニュアル車は早々に駐車場に停めており、合流。5時になっており、一時間しか回れないということらしいがトイレへ向かう。

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白川郷って何度か来たことがある気がしていたのだけれど、きちんと散策すると、初めて来ることに気がついた。D40はカメラを持っていない後輩に渡し、コンタックスRTSを用いてのフィルムでの撮影。初めてRTSを使い、そわそわしていたが、旅行から帰ってからの現像で満足した。カラーフィルムを使っているのだが、取り込みも問題なく出来て安心している。バス停やお土産屋に寄りながらぎりぎりで駐車場に戻る。とりあえず、駐車場から車を出し、近くの道の駅へ集合する。

外に出てぼうっとしていた。皆でツバメの巣を見ていた。涼しいからまだ雛が巣に住んでいる。とは言え、立派に成長しており、飛ぶ練習にいそしんでいた。

グッパーに分かれて、乗車。もう飛騨トンネルは運転したくなかったので、運転は拒否した。再び昔の四人での組み合わせになった。車内でスピッツを流す。やっぱりなんとなく懐かしくて動画を撮ったりしていた。次はいつ集まれるのだろうと思う。まあ二月の後輩の結婚式で会うとは思うのだけれども。でも、こうしてまた旅行に出ることはできるのかな、なんてそんな不安ばかりが過ぎる。再びひるがの高原で落ち合った。関ICまで行くことを話し合い、また車へ。IC付近のコンビニで落ち合ったと思う。既に8時を大きくまわっていた気がする。岐阜城の元へ向かう。私が適当にセレクトした場所である。だって帰りたくない。

岐阜城は下から見上げてもよく見えなかった。ライトアップがされているのだろうなと思う程度だ。ロープーウェイ乗り場に行くと、臨時便を出すとのことで、すぐに上がれた。しかし、上の駅についても城はまだまだ上にあって、7人で階段を駆け上がって汗だくであった。城は凄く小さくてがっかりしたんだけど、それがなんとなくまた面白くて笑っていた。展望台へ行こうとのことで向かうと、そこもクソ狭くて、店で食べ物を買わないと広々と見れないなんてと文句を垂らしまくっていたら、閉店した店の中に店員さんが入れてくれた。夜景を撮ったんだけどイマイチな気がする。この旅で回るのはイマイチなところばかりだ。でもなんだか面白い。あ、白川郷は満足だったよ。

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下山し、バーミヤンで夕食をとる。運転手を増やしたいという話が持ち上がるが、結局あまり変わらないままだったように思う。そのまま滋賀へ向かう。多賀SAで落ち合った気もする。あんまり記憶にない。道の駅草津のそばのコンビニで待ち合わせる。あんまり運転した記憶がないので、してないのだと思うのだけれど、後ろで一人後輩が眠りこけていたのは覚えてる。だって彼の食べた餃子の匂いが車内に充満していたから。

その車内で起きているのは運転していた後輩と私だけだった。後輩が言う。皆私に会いたくて旅をしていると。いまいちよくわからなかった。変な話だと思う。じゃあ私はどうして旅に出ているのかな。

そのコンビニへ着いたのは夜中の二時ごろだったように思う。酷く眠かった。七人中三人が既に眠りに落ちていたこともあり、休憩を取ろうと提案した。7人でコンビニの駐車場で眠りこけていたと思う。目が覚めると夜中の三時で、後輩達六人皆寝ていた。あと少し眠ろうと思って目を瞑った。あっという間に眠りに落ちた。30分ほど経って、すこうし頭が起きていた頃、こつんこつんと隣で音がした。隣に停めた車の運転席に寝ていた後輩が窓を叩いていた。無言で降りて煙草を吸う。こんな時間にこんな場所で何をしているのだろうとも思う。けれど、今遊ばなきゃ後悔する。ちらほらと後輩達が降りてきた。三千円の花火セットをコンビニで購入し、烏丸半島へ向かう。7人で真っ暗な中、降り立ち、探り探り湖岸へ向かう。広い場所へ出る。カップルだかなんだかよくわからない二人組みが歩いている。迷惑かけるかしらなんて思いながら花火を拡げた。手持ち花火が多めであって欲しかったのだけれど、意外と打ち上げばかりで、後輩が先導を切って、ライターで火をつける。カメラを持っているやつらはひたすらに撮る。

わずかの手持ち花火をわけて、交代で楽しむ。カメラで撮影する者と花火をする者みたいな感じで分かれる。六本しかない線香花火は適当に一人ずつ火をつけた。私が持った線香花火が一番長く明るくぱちぱちと鳴らしていた。ちょっと嬉しかった。

日があけてきて、ほんのり明るくなってきた。一号線沿いのコンビニへ二台連なっていったのに、分かれてしまう。日が完全にあけてきて、恐ろしくなって化粧をしなおした。化粧と言うか、日焼け止めを塗りたかった。私は多少神経質なところがある。

いつの間にかできた新しいコンビニへ車を転がし、やっと合流。お金の清算に時間がかかる。荷物整理も一苦労である。飲めるのかわからないペットボトルがたくさん出てきて、車の上に並べる。もう完全に朝だった。6時前だったと思う。一通り清算を終え、次回11月に会うことを約束して分かれた。マニュアル車は滋賀在住二人を乗せて出発していった。軽自動車に四人乗り込む。私が運転だったかな。意気揚々に出発したものの水口のコンビニで果ててしまった。運転している、道を見つめている。そんな自分が別に居て、油断するとすぐに離れていってしまう。やけくそになって歌を歌ってみたもののその感覚は消えない。車の運転を変わってもらった。起きていた二人はしりとりをすると言う。車と言うお題を残して、いつの間にか眠りに落ちていた。気がついたら津市にいた。夏の暑い日がまたやってきていた。朝ごはんを食べることになってコメダ珈琲へ入る。四人でだらだらと話をする。一人の後輩が回りを羨む発言をする。なんとなく同意をする。目の前で運転していた後輩が寝ている。運転を交代し、伊勢に向かった。初日に寄った海がなんとなく気に入ってしまって再び行きたくなったのだった。

後輩たち二人がキャッチボールをし始める。先の一人は車で寝ていた。キャッチボールをしている光景を眺めていたら、遠くの空にパラグライダーが見えて、それが楽譜のフェルマータに見えて面白かった。伊勢の後輩の家へ立ち寄り、車を返却、そして回収し、松阪へ向かう。たくさんの田んぼに囲まれた田舎だ。松阪の後輩の家で降り、なんとなく帰れない空気が漂って、広い敷地を案内してもらう。地面にわかめのようなものがたくさん落ちていて歩きにくい。なんだろう、このわかめは。そればかりが気になって仕方なかったけれど、苗を育てる場所とかそんなのがあるのかとびっくりした記憶もあるし、わかめだけじゃない。ついに二人になって再出発をした。目指すは奈良だった。高速道路は乗らない。乗ったらそのまま寝て事故を起こして死んでいそうだからだ。運転するもきつくてきつくて、あっという間に交代してもらう。気がつくと、津市の奥の方にいた。コンビニで仮眠をとる。一時間後に起きて、ハンドルを握る。いくら元気に歌っても、外の風を浴びても、私が二重に居る気がして怖かった。寝不足とはなんて怖いのだろう。伊賀のコンビニで立ち寄り、おにぎりを頬張る。既に午後二時をまわっていたと思う。おにぎりって凄い、運転に集中ができるようになった。

奈良駅近くのドリームランド跡地のコンビニへ着く。去年の11月にも立ち寄ったことがあるし、その数年前にも来た気がする。なんとなく二人でだらだらと煙草を吸い、荷物をまとめ、運転を交代してもらった。奈良駅でそそくさと降り、後輩の車を見送る。一人になった。もう8月の13日の夕方だった。